DESIGN×RESEARCH クライアントの課題解決、どうする?

日本トップクラスのモデレーターが在籍。

義澤

営業部の義澤です。今は、部長のサポート役や、プロジェクトの進行管理、数字の管理をしています。
その傍ら、自分の担当クライアントとのやりとりや、新人教育もしています。
基本的には、1日の半分以上、クライアントとの打ち合わせと、ミーティングが詰まってるっていう感じですね。で、その中でクライアントからいただいた案件に関して、松村さんや小口さんのような実務を担当される方に業務をお取次ぎする、という、橋渡しのような仕事をしています。

松村

デザイン部の松村です。チームリーダーとして、13人のデザイナーをまとめています。
チームとして、日用品や食品系、衛生用品、コスメ系等、幅広いパッケージのデザインを担当しています。
チームリーダーとしては、人数が限られた中で繁忙期をどうやって乗り越えるか、スタッフのスケジュールをまとめるのが結構大変なところですね。

義澤

リモートとなると、更に調整が難しそうですよね。

松村

そうですね。限られた人数の中で複数案件が進行するときは、スタッフのアサインが重要になってきます。

小口

リサーチ部でコンサルタントをしている、小口です。
数あるリサーチ業務の中でも、特にリサーチ課題の整理をメインで行っています。
プラグのリサーチャーは若手が多いのですが、成長過程の方でもしっかりと力を発揮できるような課題の設定の仕方を日々考えています。
また、若手への教育もしています。例えば、実際に物を調べる時に、どういう手順で、どういう手段で調べると一番課題が明らかになるのか。そういったことを業務の中で伝えていく、といった仕事もしています。

リサーチ部とデザイン部は、普段の仕事でどういう関わり方をしているんでしょうか。

小口

デザイン部の力を借りて、一緒にクライアントの課題解決を行う業務があります。全体の業務の割合で言うと、2割くらいですかね。

松村

最近徐々に増えてきている印象ですね。

小口

デザインに関して、リサーチがどのような関わり方をしているかでいうと、大きく2パターンに分かれています。

1つ目は、「デザインを生み出す」というところをゴールにしているパターンです。
ゴールにたどりつくにはどういうデザインを生み出したらいいか、そもそもなぜそういうデザインがいいのか、ということについて納得感を持っていただくために、リサーチの側面からお手伝いをする。

2つ目は、「デザインをうまく道具として活用」するパターンです。例えば、クライアントの中で答えが見えていない時とか。方向性はわかってるんだけど、答えがわからないような時は、デザイナーにプロトタイプのデザインを作ってもらって、それを見せながら答えを導き出すやり方です。デザインを一度見せることによって、方向性が一気に具体化していくこともありますね。

義澤

なるほど。普段のデザインプレゼンでも、リサーチャーにお手伝いいただくことってあるんですか?

松村

ありますね。それこそ、小口さんによく入ってもらってます。
プロジェクトが始まった段階で内容を共有させてもらって、提案するカテゴリについて、市場の中でどういった傾向があるのかを調べてもらったりなど、データをプレゼンに組み込んでいます。
デザインの提案だけだとなかなか意図が伝わりにくかったり、思い込みで自分たちの都合のいいようにデザインをしがちですが、第三者によるフィルターを挟むことで、よりクライアントに伝わる提案をすることができていると思います。

小口

デザイナーの皆さんは「伝える」ことに対してのポテンシャルが高いので、最初から迷わず方向性を見定められる時もあると思うんですけど、
敢えて「こっちもあるんじゃない?」という話をデータで提示したり、デザイン選定の時の最後のひと押しとして消費者データを活用してもらったり、様々な形でお手伝いをしていますね。

義澤

逆に、調査をしてみて想定外のデザインが思いのほか評価が高かったりした時に、その方向でブラッシュアップを進めたりなど、デザインもより良い方向にフレキシブルに転換できるのは、リサーチとタッグを組む強みですね。

松村

分析結果は、結構早い段階で共有してもらえるので、デザインのブラッシュアップやプレゼン資料の作り込みの時にとても助かっています。

小口

離れたところからデータを見て、結果を共有して、一緒に調整し合うっていうのがポイントですね。
また、デザイン評価AIでさらに素早くデータを出すこともあります。これは、プラグならではの強みだと思いますね。

デザインとリサーチを組み合わせた仕事は、どういったきっかけで始まることが多いですか?

義澤

プラグって、いろんなことしてるじゃないですか。リサーチ単体もあればデザイン単体もあって、AIもあって、テックもあって映像もあって。センサーとかアプリとかいろいろある中で、営業部として大事にしているのは、そのクライアントごとで、プラグにどういうイメージを持ってもらうかを決めてご提案しよう、ということです。
例えば、A社さんにはもっとリサーチを売ってきたいから、リサーチをメインに提案したり。B社さんにはAIをもっと提案していこう、とか。

松村

なるほど。たくさん覚えることがあって、営業部の皆さんは大変そう…。

義澤

一方で、デザインとリサーチ、両方を含めたプロジェクトを提案したい時は、まずは既存のクライアントに地道にアピールしていくということが必要になります。実績をプレゼンしながらどんどん、「あ、プラグってデザインもリサーチも両方できるんだ」というイメージを持っていただけるようになると、不思議と向こうから相談が来るようになるというのが、今継続的にプロジェクトをくれてるクライアントに共通してるなって思ってます。
で、プロジェクトが成功すると、毎年毎年、今年はこのリニューアルとか、今年はこのブランドを立ち上げたいとかが、ありがたいことに、各営業メンバーにお話をいただけるような状況が、最近増えてきたかなと思いますね。

松村

そうですね。限られた人数の中で複数案件が進行するときは、スタッフのアサインが重要になってきます。

小口

そうですね。営業の方がそういうところでアプローチしていただいていることで、プロジェクト案件のご依頼をいただけているんだと思っています。
プロジェクト案件って、リサーチ側から見ると、何か解くべき課題があってそれを解いてくださいというよりは、「そもそも問題が何かわからない」とかの方が多い。課題解決というよりかは、問題を設定したり、そもそも事業の方向性になってるのか、商品開発、事業レベルの問いみたいな話になってる時があって。
そういったタイミングでプラグにお話をいただけているということは、営業のみなさんが普段から密にコミュニケーションを取ってくれてるからっていうところはありますよね。

義澤

もちろん営業だけの力じゃなくて、リサーチ単体とかデザイン単体で、各担当の方とクライアントとの関係性もできているわけじゃないですか。それがあるからこそ、デザイナー、ディレクター、モデレーターの指名まであるというケースもたくさんあったりもするので。なので、きっかけは営業が作って、その後みんなで関係性を築いていくことで、クライアントが自然と相談してくれるようになるんだと思います。

松村

そういうの、理想ですよね。そこである程度信頼関係ができると、すごく重要なプロジェクトを任せてくれたり、仕事がどんどん繋がっていく。

小口

営業がしっかりときっかけを開いてくれてるので、こっちもバトンをしっかり繋がないと。
リサーチが旗振りの時は、デザイナーの力を借りて問題解決を考えますし、その逆もある。最終的にバトンが繋がればまた次の案件がくる。良い循環になっていますよね。

デザインとリサーチ、両方が関わる仕事の進め方について教えてください。

義澤

基本的には各クライアント担当のデザイナー、リサーチャーは決まっているので、アサインは各担当に対応していただきます。
メンバーが決まったらキックオフミーティングを社内で設定して、クライアントからのご相談内容を共有し、どういう提案にしていくかのディスカッションをします。
その後、役割分担して提案に向けた企画書を作ります。実際に先方にご提案をしながらスケジュールとご予算の調整をし、実際にスタートする、といった流れです。

小口

プレゼンに向けて営業メンバーがしっかり時間軸を設定してくれて、その中でリサーチャーとデザイナーが動けるように色々コントロールしてくれるので助かりますね。

松村

でも、リサーチと一緒に仕事を進める時は、スケジュールが一番大変な気がしています。デザインする時間も必要だし、リサーチも時間がかかるし…。スケジュールはどっちかが譲るしかないのかな。

義澤

なかなかそれは営業が判断するのは難しいですが、メインの提案となるものがどちらか見極めた上で、スケジュールを立てるようにしています。

クライアントに対して提供できる、プラグならではの価値とは何だと思いますか?

小口

プロジェクトメンバーとディスカッションしていると、クライアントの問題設定がそもそも違うんじゃないかとか、そういう議論をしたりすることってないですか?そこで大規模なリニューアルをかけるのは方向性として本当に正しいのかなとか。そこを解き明かしても、クライアントのために実効性のあるプランにならないんじゃないかっていう話も。
思い切って課題そのものを変える提案の方向に持っていったり、問題設定そのものを変えてしまったり、プラグならでのは提案が何かというのを一緒に詰めていくっていうこともあります。なんかその辺はプラグっぽい仕事の進め方だなって感じがしますね。

義澤

いただいた話だけじゃなくて、別の方向も思い切って提案してみることが結構ありますね。

松村

結局そのクライアントさんが、どこで悩んでるのかを深掘りする、みたいな。課題にしっかり向き合った上でのベストな提案をすることが大事ですよね。

小口

また、消費者から見た時に、クライアントの商品とか製品における課題設定が本当にそうなのかな?っていうのは、常日頃考えているのですが、その仮説をビジュアル化したり、消費者の意見を可視化して伝えられるのも、プラグの強み。デザイン部と一緒に仕事する醍醐味だと感じますね。

松村

ところどころ、デザインで具現化すると、言葉だけだとわからなかったものが見えてくる。このアプローチの仕方は、やっぱりプラグならではっていうところなのかもしれないですね。

義澤

確かに。データを可視化することで、クライアントの納得度が違う気がします。
最近は、一緒に考えたいですっていうざっくりした相談が増えたような気がしますね。課題がこうなので、ここを手伝ってほしいですというより、何が課題かわからないんです、みたいな。そこを一緒に深堀ってほしいです、でもどうしたらいいかわかんないんです、みたいなご相談が増えました。

松村

前は、クライアントの中で1つの答えを持ってて、それが本当に合ってるのかっていうのが入り口だった気がするんですけど、最近確かに1歩手前かもしれない。本当の課題は何なのかみたいな。

義澤

すごく難しいなって感じます。

小口

でも、それこそがプラグが提供できる価値なんだろうなと思います。
営業が先導して、デザイナーとリサーチャーが二人三脚で走ってはじめて見えてくる課題解決の形ですよね。

プラグならではの強みは何だと思いますか?

義澤

最初から最後まで、1社で完結できることにすごくメリットを感じてくれるクライアントが多いなって思います。
例えば、初めはデザインしか受注してなかったんだけど、「あ、そういえばプラグさんサーチできますよね?」って言って、例えばこのデザイン、ちょっとリサーチで調査して絞り込みしたいんですけどって、追加の話が来て、ゆくゆくはプロジェクトに繋がっていく、みたいな。
普通メーカーさんからしたら、リサーチ会社にデザイン案を送って、デザイナーは調査の期限までにデザイン作らなきゃいけないなんて、ないと思うんですよ。それが1社で完結できるっていうのはすごく強みですよね。

松村

そういうメリットはありますね。

小口

ちょうど、今やってる案件もそんな感じです。
リサーチの主な仕事って、「現状把握」や「要因の分析」「課題設定」「方向性の提示」とか、いわゆる、英単語の"why"の世界なんです。なぜかっていうのをしっかり分析する。
一方、デザイナーがやってることが何かっていうと、どのようにっていうところを具体的に形として示してあげる、"how"の部分。
その"why"と"how"の部分を一気通貫でバランスよく動かせるのがプラグなんですよね。

松村

1社で完結できるからスピーディーにできるし、スケジューリングも融通を利かせながら調整できますしね。

小口

その観点で行くと、やっぱり、データがわかるデザイナーがいる、デザインがわかるリサーチャーがいる。なかなかその組み合わせってないと思うんです。
さらに、人材育成的な面でも、日々の業務の中で自然としっかりそういう人材が育っていっている。
そういった、両利きの人材がたくさん在籍しているというところも、プラグならではの、柔軟に融通を利かせられる強みなのかなと思いますね。

義澤

確かにそうですね!小口さん、最後きれいにまとめていただいてありがとうございます 笑

※所属や業務内容は2023年取材当時のものです。

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